今回は、CentOS8でネットワークデバイス名(以下、NIC名)を変更する方法を共有します。
というのも、CentOS7あたりからNIC名がeth0からens3やenp0s3に命名規則が変更になりましたよね。ただ、以前のeth方式に変更する必要がある場合、様々な方法がありどれを選べばいいかわからないと思います。
そこで、ミケマイクが試した中でも特に簡単だった方法をご紹介しようと思います。
下の記事では、ipv6アドレスを無効にする方法なども紹介していますのでよければご覧ください。

NIC名を変更する際の注意点
まず、NIC名を変更する前に1点注意しなければならないことがあります。それは、スナップショットやバックアップを取っておくことです。
ここでお知らせする方法は一応CentOS8にて動くことを確認済みですが、お使いの環境によってはうまく動作しない可能性もありますので何かあっても戻せるようにしておくことを強くお勧めします。
NIC名を変更する
では、実際にNIC名を変更していきます。
変更箇所一覧
まずは、変更箇所を抑えておきます。
変更するのは、/etc/default/grubと、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-${nic名}です。
- /etc/default/grub←直編集 or コマンドで置き換える
- /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-${nic名}←nmcliコマンドで編集する
どちらも3行程度のコマンドを入力することで変更が可能です。
/etc/default/grubの変更+反映
grubの編集には、以下のコマンドを使用してください。
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下のコマンドを実行してください cp -p /etc/default/grub /tmp/grub.tmp cat /tmp/grub.tmp | sed -e "s/quiet/quiet net.ifnames=0 biosdevname=0/g" > /etc/default/grub grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg |
net.ifnames=0 biosdevname=0を追加してください
nmcliコマンドで新しいNIC情報の追加+ネットワーク情報追加
次にnmcliコマンドで新しいNIC名を追加します。今回はeth0という名前に変更しますが、必要に応じて読み直してください。
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nmcli c add type ethernet ifname eth0 con-name eth0 |
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(test.localは各自ホスト名に合わせる) nmcli c modify eth0 ipv4.dhcp-hostname test.local |
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nmcli c modify eth0 ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.3.18/24 ipv4.gateway 192.168.3.1 |
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[root@test ~]# ip route default via 192.168.3.1 dev enp0s3 proto dhcp metric 100 192.168.3.0/24 dev enp0s3 proto kernel scope link src 192.168.3.18 metric 100 [root@test ~]# |
古いNIC情報の削除
では、新しい情報を登録できましたので古いNICを削除します。
また、このコマンドを打つとSSH接続が止まってしまいますので仮想コンソールで操作することをお勧めします。
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(enp0s3はお使いのNIC名に合わせましょう) nmcli c delete enp0s3 |
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ls -l /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-* |
再起動+確認
では、
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reboot |
または、
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shutdown -r now |
コマンドを入力してください。
再起動後、
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ip a |
でNIC名を確認すると変わっていることが確認できると思います。
というわけで今回は、NIC名の変更方法を共有しました。
では〜〜〜
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